現代は、高層ビルの世界記録争いの時代となった。それまでは台湾にある総合ビル「台北101」(509メートル)が世界一高いビルであったが、ブルジュドバイは2007年7月の建築中の時点で台北101を抜いて世界一となった。 828メートルの高さと、160階を誇るブルジュ・ハリファは、「高さ」に関わる以下の世界一記録をことごとく奪い去った。
※ブルジュがもっと面白くなるもあわせてご覧下さい
ブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)は、落成前はブルジュ・ドバイ(Burj Dubai)と呼ばれていた、現時点で人類史上最も高い建造物である。2010年1月4日に落成式を行った。その高さゆえに、ドバイタワーと呼ばれる事もある超・高層ビルだ。
それまで世界記録だったビルの上に、東京タワーをまるごと乗せたと考えればわかりやすいですね。
現代のピラミッド ブルジュ・ハリファ
世界の七不思議にも数えられるエジプトのギザの大ピラミッドは、ピラミッド建築の頂点とされる。もともとの高さ146メートル、容積235万立法メートル、たった一つが2.5トンもの石材を約270万~280万個積み上げたと計算される。280個じゃないですよ、2,800,000個です。
ちなみにクフ王の大ピラミッドについて、1978年に大林組が「現代の技術を用いるなら、ピラミッドをどのように建設するか」を研究する企画を実行した。それによれば建設費1250億円、工期5年、最盛期の従業者人数3500人という数字が弾き出された。(金額は1978年当時のもので、現在の貨幣価値ならその数倍になると考えられる)
現代の人類最先端の技術を世界中から集め、壮大なスケールで出来あがったブルジュ・ハリファは、まさに現代のピラミッドと呼ぶべきロマンを感じるのである。ただ、20万人が30年かかって作ったピラミッドと異なるのは、それと比べ劇的に少ない人員と時間・費用で、宇宙まで最も近い建造物を作り上げた、人類の驚愕のテクノロジーである。
建築中のブルジュドバイにTVクルーが潜入!(英語)熾烈な「高さ世界一」の争い
今は、台北101の高さを超える500メートル以上のビルの計画が目白押しである。かつて30年近く世界一の高さを誇っていたニューヨークの世界貿易センタービルの跡地には、台北101の高さを超えるフリーダムタワー(541メートル)の完成が予定されているが、ブルジュドバイのため、世界一の座を経験する事はなかった。その他にもアジアを中心に、高さ500~700メートル程度のビル建築計画が進んでいる。日本のスカイツリーも634メートルと、ブルジュドバイが存在しなければ世界一を経験していた建物だったと言えるだろう。
また今は、高さ「1キロ」を越える建物の計画も存在し、クウェートでは1001メートル(2016年完成予定)、ドバイのアル・ブルジュは1,400メートル(計画凍結中)、そして地上1マイル(1.6キロ)となる、1600メートルの高さとなるビルがサウジアラビアで計画されている(詳細未定)。高さ1.6キロのビルは、単純に考えるとブルジュドバイのさらに2倍の高さという事で、想像を絶する世界である・・。
↓ブルジュドバイとその他の超高層ビルの高さ比較
ブルジュドバイがことごとく奪い去った世界一の記録
◆世界で最も高い高層ビル(それまでは台北101の509メートル)
◆世界で最も高い建造物(それまではKVLY-TV塔の628メートル)
◆世界で最も高い自立式建物(それまではカナダのCNタワー553m)
◆世界で最も高いエレベーターシステム
◆世界で最も早いエレベーター速度(秒速18メートル)
◆世界で最も階数の多いビル(それまではアメリカの旧シアーズ・タワーと世界貿易センタービルの110階)
◆世界で最も高い屋外展望台(124階)
◆世界で最も高所にあるスイミングプール(76階)
◆世界で最も高所にあるモスク(154階)
ビルが最も冷水を必要とする時間帯は、一時間あたり10,000冷却トンを必要とする。これは、一日で一万トン(一千万キログラム)の氷を生成するエネルギーと同じである
落成記念の花火・光・噴水による豪華ショー(必見!)
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