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ドバイ特集

ドバイワールドカップ - ウォッカ突如引退&レッドディザイアへの期待

ドバイワールドカップ - ウォッカ突如引退&レッドディザイアへの期待

ドバイワールドカップは、毎年3月にドバイで開催される、世界各国の最強馬が参戦する世界最高峰のサラブレッド種による競馬レースである。賞金総額が世界一を誇る事でも有名で、2010年からの賞金総額は約10億円(1000万ドル)となった。一着賞金は約6億円(600万ドル)である。2010年の開催日は3月27日。

ドバイワールドカップ概要

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このレースはもともと、世界有数のオーナーブリーダーでもあるドバイ首長シェイク・モハメド氏が、当時の世界最高賞金レースだったアメリカのブリーダーズカップ・クラシックを超える賞金の競馬の競走を設立を考案し1995年に誕生した国際レースである。毎年3月下旬の土曜日に開催され、ドバイミーティングと呼ばれる全8競争から成る大会のメインレースがドバイワールドカップである。(ただし現在は、この日のレース全体をドバイワールドカップと指す事が多い) 2009年までは賞金総額が6億円前後だったのが、2010年は10億円にアップされた。遠征費用も全てドバイが負担するという、ドバイらしい太っ腹な世界一の競馬レースだ。

なおドバイ(UAE)はイスラム教国であり、賭博が禁止されているため馬券を買うことは出来ない。その代わり、結果を予想して、景品があたるクジを提供している。馬券を買うなら、他国でドバイワールドカップの馬券を売る機関を見つけて購入する事になるだろう。

ワールドカップTIPS
このレースが創設されるまでは世界的に大きなレースはヨーロッパ・アジアの芝レース、アメリカのダートレースと大きく分けて2種類に分けられていた。
芝レースはフランスの凱旋門賞、イギリスのキングジョージ香港カップ香港ヴァーズ香港マイルジャパンカップなどが代表的、ダートレースはアメリカのブリーダーズカップと呼ばれる各距離のダートのG1レースがそれにあたる。
そこに割って入ってきたドバイミーティングは、重賞レースを同日に一斉開催されるレースとなった。「ドバイゴールデンシャヒーン」「ドバイデューティーフリー」「ドバイシーマクラシック」「ドバイワールドカップ」など4つのG1レースを一気に同時開催するビッグレースで、全8競争から成る。もちろん最後(第8競争)が、賞金総額10億円のドバイワールドカップである。

メイダン競馬場

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2010年1月28日にオープンしたメイダン競馬場は、それまでドバイワールドカップなどで利用されていたナド・アルシバ競馬場に代わり、新しくオープンした。 

競馬場とは言っても、ここは複合商業施設の一部であり、ホテル・ショッピングモール・映画館などを含むMeydan City(メイダンシティ)の中にある。2009年まで利用されていたナド・アルシバ競馬場については競馬国際交流教会 世界の競馬場のページから詳しい情報を確認出来る。

●コース

外が芝コースで一周2,400m。内は一周1,750mで当初ダートコースとなる予定だったが、最終的にはオールウェザー馬場の一種である「タペタ」を導入した。日本ではオールウェザーの導入を積極的に進めていないため、日本馬が慣れていないコースで走るための調整も求められる。

●施設

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グランドスタンドは約6万人を収容。中にはホテルも併設される。さらに船着場まで併設され、船で直接競馬場に訪れることが可能だという。
ちなみに世界最大の映像装置オーロラビジョンも設置されている(双日と三菱電機が建設)。画面の大きさは、縦幅10メートル、横幅なんと100メートル以上もある。

ドバイミーティングのレース詳細

施行 競走名 競走格 施行コース 総賞金額
第1競走 ドバイカハイラクラシック UAE国内G1 オールウェザー2000m 25万ドル
第2競走 アルクォズスプリント G3 芝直線1200m 100万ドル
第3競走 ゴドルフィンマイル G2 オールウェザー1600m 100万ドル
第4競走 UAEダービー G2 オールウェザー1900m 200万ドル
第5競走 ドバイゴールデンシャヒーン G1 オールウェザー1200m 200万ドル
第6競走 ドバイデューティーフリー G1 芝1800m 500万ドル
第7競走 ドバイシーマクラシック G1 芝2410m 500万ドル
第8競走 ドバイワールドカップ G1 オールウェザー2000m 1000万ドル

出典:ウィキペディア

過去の主な出走馬

ゴドルフィンマイル 1600M ダート
2006年 ユートピア 武豊 1着

ドバイゴールデンシャヒーン 1200M ダート
2002年 ブロードアピール ペリエ 5着

ドバイデューティーフリー 1777M 芝
2007年 アドマイヤムーン 武豊 1着
2007年 ダイワメジャー 安藤勝己 3着
2008年 ウォッカ   武豊  4着
2009年 ウォッカ   武豊  7着

ドバイシーマクラシック 2410M 芝
2001年 ステイゴールド 武豊 1着
2006年 ハーツクライ  ルメール 1着

ドバイワールドカップ 2000M ダート
1997年 ホクトベガ   横山典弘  競走中止
2002年 アグネスデジタル   四位洋文  6着
2004年 アドマイヤドン   安藤勝己  8着
2005年 アジュディミツオー   内田博幸  6着
2006年 カネヒキリ   武豊  4着
2007年 ヴァーミリアン   ルメール 4着
2008年 ヴァーミリアン   武豊  12着
2009年 カジノドライヴ  安藤勝己  8着

この他にもたくさんの日本からの出走馬がいるがどの馬も成績は振るわなかった。考えられる理由として、アメリカやヨーロッパの馬に比べると遠征をすることに慣れていない日本の競馬関係者や、高速馬場と呼ばれる日本の芝生に対して、よりパワーを必要とするコースその物の違いも考えられる。また日本の競馬は5月‐7月、 9月‐12月に主要レースを置いている為年明けから春にかけては一流の馬は休養に充てられることが多いため調整がむずかしいということも言われている。(Yuya)

見どころ

第8競走ドバイワールドカップ

賞金に世界最高額がかけられる。ウォッカの引退レースとなる予定だったが、前哨戦のレース完走後、鼻出血をし、これ以上無理をさせられないという判断から突然の引退が決定した。ただその前哨戦で一着となったレッドディザイアが、当初予定していたシーマクラシックではなくワールドカップに参加する事が決まり、ウォッカの雪辱を晴らすべくレースに挑むこととなる。

レース概要:賞金総額10億円(1000万ドル)、一着6億円(600万ドル)、オールウェザー2000m
日本の招待馬:レッドディザイア、(ウォッカは3/7辞退・引退決定)
その他の注目馬:ジオポンティ(アメリカ、2009年のG1レースを4連勝中
過去の名レース:2000年のドバイミレニアム(UAE)の勝利が有名。名づけられた通り、期待され続けた2000年の本命勝負で6馬身差という圧倒的な勝利をし、まさにこの日の為に生まれてきたと言えるドラマチックなレースとなった。スタートから先頭で逃げ続け、ラストの直線で更に後続との差を広げるという圧倒的なレース運びは圧巻である。その時の以下の動画は必見。

 

第7競走ドバイシーマクラシック

レース概要:賞金総額5億円(500万ドル)、一着3億円(300万ドル)、芝2410m
日本の招待馬:ブエナビスタ
過去のレース:日本馬では2001年にステイゴールド(武豊)と2006年にハーツクライ(ルメール)が勝利した競走として日本では知られている。
↓2001年ステイゴールド優勝


↓2006年ハーツクライ優勝

 

2010年ワールドカップの分析 by Yuya(競馬マニアな管理人の友人
ウォッカが残念ながら引退した結果、やはり今回のドバイミーティングで注目するべきはレッドディザイア、ブエナビスタの2頭だろう。
阪神ジュベナイルフィリーズを制し2歳女王になり、桜花賞、オークスを制し牝馬二冠に輝いたブエナビスタと、最後の一冠秋華賞を鼻差で制しブエナビスタの三冠を阻止したレッドディザイアがそれぞれドバイシーマクラシック、ドバイワールドカップに出場する。

ドバイシーマクラシックは、オークスでも制した2400m(2410m)・芝のコースで実績は十分。ただ一つ問題点をあげるとすると、ハーツクライが制した時もそうだが、先行した馬がそのまま行ってしまう事が多いので、いつものように最後からの競馬をしようとすると、届かない可能性があるので、どのような展開になるか注目したい。
レッドでザイアに関しては、もともと中段前目から行く競馬を得意とし、つい先日の前哨戦でも、前からの競馬でしっかりと勝っているので脚質に関しては問題ないだろう。
しかし、そこは世界の超一流馬が集まるレースという事もあり、正直なところまだまだ胸を借りる立場なので悔いの無いレースをし、日本の競馬がどこまで通用するのか日本のファンに見せて欲しい。

いずれにせよ、ダイワスカーレット&ウォッカが引退した今、新たにライバル関係あり、間違いなく今年、来年の日本競馬界主役であるこの二頭を世界一のレースで見られるというのはとても楽しみであり、是非世界を驚かせて欲しいと思う。!

リンク

ドバイワールドカップ オフィシャルサイト

メイダン・シティ(Meydan City)

ドバイ・レーシング・クラブ(Dubai Racing Club)

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