ドバイ特集の最近のブログ記事

ドバイにある世界一の数々をご紹介。息つく暇もないほど毎年出現する、世界一記録の数々。ドバイ観光を味わう、見逃せないスポット達です。(2013年)

 

高さ世界一の建造物

burjdubai_02.jpg ブルジュ・ハリファ(旧名ブルジュ・ドバイ)は、地上160階建、高さ828mを誇る、人類史上最も高い建造物である。中はホテル、高級マンション、そしてオフィス等によって構成される。それまでは台北101(509m)が一番だったが、この世界記録を一気に300メートル以上も超えてトップとなり、その他数々の世界記録を同時に塗り替えた。エレベーターの速度・設置距離でも世界記録を持つ。
ちなみにブルジュは「タワー」の意味。つまり元々はドバイタワーという意味になる予定だった、字のごとくドバイで突出する高さの驚異的なタワーである。
 
同じくドバイに建造が予定されているアル・ブルジュは、さらに世界最高層となる予定(ただしまだ計画段階)。正式名称は、不動産開発デヴェロッパーのナキールにちなみ、「Nakheel Tower(ナキール・タワー)」になる予定。地上228階建、尖塔高1,400m・屋上1,250m・軒高850mとなる予定であり、人類が初めて地上1キロを超える建造物のプロジェクトであるが、着工時期は確定していない。ここでも世界的な不況のあおりをうけ、プロジェクトの延期が余儀なくされている。

高さ世界一のホテル(当時)

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ドバイのシンボルでもあるブルジュ・アル・アラブは、アラブ・タワーとも呼ばれ、開業中のホテル単独の建物としては世界一の高さ(321メートル)を誇り、ギネスブックにも登録されている。エッフェル塔よりも高く、東京タワーより10メートル短い程度である。にも関わらず階数がわずか「27階」しか無いのは、全ての部屋がメゾネット式(2階構造)となっているためである。それにしても、一階がどれだけ高いんだ、という話です。

ちなみにホテルの高さ世界一の座は奪還競争が激しく、ブルジュ・アル・アラブが世界一だったのは過去の話である。その後はローズタワー(ドバイ、333m)→エミレーツ・パーク・タワーズ・ホテル・アンド・スパ(ドバイ、395m)→アブラージュ・アル・ベイト・タワーズ(サウジアラビア・601m)と激しく座が変っているが、ドバイが国内で世界競争をしている感じさえもする。

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世界最大のショッピングモール

dubaimall01.jpg ドバイ・モールは、世界最大規模のショッピングモールである。2008年11月開業。総面積約111.5万平方メートル、屋内フロア約55万平方メートル、小売店舗数約1200、屋内水族館やスケートリンク、映画館等を備える巨大なモールである。

世界最大の人工島

palm_01.jpg パームアイランドは、世界で最も大きな人工島である。観光目的として造られた人工島で、最終的には100以上の高級ホテルと1400戸以上の別荘、商業エリアから成る一大リゾート地になる。最終的には3つのアイランドによって構成される。それぞれの名前はパーム・ジュメイラ、パーム・ジェベル・アリ、パーム・デイラで、順番に造られている。最後のパーム・デイラが最大の規模となる予定。

世界最大の噴水

dubai_fountain_1.jpgのサムネール画像 ドバイ・ファウンテンは、ダウンタウン・ブルジュドバイの真ん中にある人造湖に設置された、世界最大規模の噴水施設である。8万3000リットルの水を常時噴出す事ができ、50色を超える6600以上のライトが設置され、1000以上のパターンでパフォーマンスを行う。全長は275m(フットボール上を二 つくっつけた位の長さ)、噴水の高さは最高で150mにもおよび世界一を誇る。この高さは50階建てのビルを超えてしまう。この噴水のパフォーマンスは、天候がよければ300キロ以上離れていてもその光が見えるほどである。(300キロの上空からも確認できるので、宇宙からも見える噴水・・という触れ込みである)
 
湖の建設を含めてトータル218億円もの費用をかけて作られた。巨大な噴水としてはしばしばラスベガスのベラージオと比較されるが、実際にベラージオの噴水を手がけたWET Designがプロデュースをしている。大きさはベラージオの噴水よりも25%も大きい。

 世界最大の屋内スキー場

skidubai.jpg エミレーツ・モール(Mall of the Emirates)に併設されている世界最大の屋内スキー場スキードバイ(Ski Dubai)。かつて日本にもあったザウスのようなものですね。入場料は一日で300AED(約7,500円)、2時間だと180AED(約4,500円)。(2009年11月現在。毎年値上がりしてます)

広さは東京ドームの約半分で、温度も常にマイナスになるように設定されている。ゲレンデの高低差は最大で約80メートル(25階建てビルに相当)もあり、5つのゲレンデ、最長400メートルもあります。傾斜はゆるいが、中級者でも十分満足できるコースである。また3,000平方メートルもの広さのスノーパークがあり、ジャンプ台やレールも用意されており、上級者でも楽しめるようになっている。

念のため言っておきますと、ドバイは夏は50度を越えることもある砂漠気候ど真ん中の国です。外気温との温度差50度以上という、恐ろしいほどの冷却をしている巨大な冷凍庫とも言えそうです。

世界一広い国際空港

dubai_international_airport.jpgのサムネール画像 エミレーツ航空の拠点であるドバイ国際空港は、世界一の広さを 誇る。それまで世界一だった北京国際空港のオリンピックターミナルを抜き、4907平方キロメートルの広さで、82の動く歩道、92のエスカレーター、8 機のスカイトレイン、157のエレベーターなど、圧倒的な広さとスケールを誇ります。3つのターミナルから構成され、第3ターミナルはエミレーツ航空専用 となっている。ちなみにドバイ国際空港は、毎年世界一の速さで拡大している空港でもある。
 

世界最長の無人運転鉄道

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日系企業連合とトルコの企業が建築した「ドバイメトロ」と呼ばれる鉄道は、ラシディヤ(ドバイ国際空港のあたり)からジュベルアリ(ドバイの最も西南あたり)間の52.1kmを走る、世界最長の自動無人運転の鉄道システムである。(それまでの世界一はカナダのバンクーバー・スカイトレイン) 各駅は空港やショッピングモールなど主要観光スポットと近接している。2009年に開通したのはレッドラインと呼ばれる線で、今後は新しい路線がもっと増える予定。

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ドバイメトロの計画中路線図

車両にはグレードがあり、VIP車は革シートでゴージャスな内装、普通車は水と空をテーマにしたブルーとグリーンの内装、女性&子供優先車はベビーカーなどの持込用スペースが確保されている。全車両に予約制の車椅子利用者、高齢者、病人や妊婦用の優先席が設置されている。
ドバイメトロホームページ
 

世界最大の観覧車

dubaieye.jpgのサムネール画像

2013年2月、高さ210メートルの世界最大の観覧車「ドバイアイ」を含んだ、総額60億ディルハム(約1530億円)の観光開発事業を承認した。ジュメイラ沖合に建設される複合施設「ブルーウォーターズ」には、住宅や商業、娯楽、五つ星ホテルなどが並ぶ予定。目玉のドバイアイは総工費10億ディルハム(約255億円)で、米ニューヨークで計画されている高さ約190メートルの観覧車を更に上回る予定だ。ちなみに、日本のみなとみらい21にあるコスモクロックは、時計付き観覧車としては世界一の高さだが、高さは112mで、ドバイアイはこの更に二倍の高さになる、という事である。

世界最大の映像装置

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2010年1月にオープンしたドバイのメイダン競馬場に、発光ダイオードを使った世界最大の映像装置オーロラビジョンが設置された。建設したのは、双日と、オーロラビジョンの技術を持つ三菱電機。
画面の大きさは、縦幅10メートル、横幅なんと100メートル以上もあり、それまで世界一だったアメリカ・ナショナル・フットボールリーグのダラス・カウボーイズにあるオーロラビジョンを更に10%ほど上回っている。

世界一長い救急車

longest.jpg ドバイ当局は、大災害や大事故といった緊急事態に対応するため、世界一長い救急車を導入。全長18メートルで救急搬送可能な患者数は44人。連結式バスを改造した車内には集中治療室(ICU)やX線検査室があるほか、高度な手術装備と薬局機能も搭載。衛星回線を通じて病院との間で映像や情報のやりとりが可能で、心臓手術や複雑骨折などの重傷事案にも対応できる。救急車の屋根は、患者を乗せたヘリコプターが「着陸」できるよう強化されている。

 

世界最大の発電&淡水化装置

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ドバイは川が無く、雨も殆ど降らないのでダムも作れない。そのため、莫大な量の海水を淡水に変えて生活水とする必要がある。
近年、急激に増加する電力と水の需要にこたえるため、世界最大規模の発電プラント&淡水化プラントを建築している。完成は2010年6月の見込みで、これにより2000メガワット/日の発電力に加え、約5億リットル/日(東京ドーム4個分)の海水を淡水に変える能力を得ることになる。この巨大なプラント建設には、淡水化施設で約550億円、発電プラントに1700億円ほどの費用がかかる見込みである。建設場所は、2016年にオープンを目指している、これまた世界一大きくなる予定の広大なジュベル・アリ空港に隣接している。

世界で一番大きいテーマパーク

ドバイランド

現在建築中のドバイランドは、世界で最も大きいテーマパークとなる予定。現時点で世界で最も広いのはアメリカのディズニーワールドだが、ドバイランドはその2倍に相当する広大な敷地を利用する。
大きく7つのテーマ、45の巨大プロジェクト、そして200のサブプロジェクトからなる。

ユニバーサル、ドリームワークス、ワーナーブラザーズ、マーベルなど映画でもおなじみアメリカン・アミューズメント大手が軒並み揃う。ほかにも世界最大の観覧車、世界最大のホテル、世界最大のモール、タイガーウッズがデザインするゴルフ場、マンチェスターユナイテッドのサッカースクール、6万人以上収容のスタジアムなどがあり、ホテルも50以上が併設される。ここまで行くと、テーマパークと言うより「都市を一つ作る」と言うほうが正しいかもしれない。将来的には一日4万人、年間1500万人の入場者を目指す。プロジェクトの一部は既に開始されている。全て完成するのは2015~2018年といわれている。

中東のハリウッドとなるべく、映画産業の活性化やロケ誘致を積極的に進めているドバイ。ここ近年は本場ハリウッドからビックタイトルのロケも行われるようになり、世界公開される映画にドバイが写る機会も増える事だろう。ドバイはそのままで、まさに映画の舞台になるような都市である。今後のメディアでの露出がさらに期待される。

Mission: Impossible Ghost Protocol(ミッションインポシブル4)

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世界的な成功映画として知られる、トムクルーズ主演のミッションインポシブルシリーズ。その最新作であるMission: Impossible -- Ghost Protocol (2011年12月16日アメリカ公開予定)の撮影舞台としてドバイが選ばれた。制作費が140億円もする超大作の舞台がドバイになった事で、今後もさらにロケ地としてドバイが利用される可能性が高い。ドバイファンにとっては熱い話である。

撮影は、2010年11月に3週間ほど、約400人が滞在しての大型ロケとなった。情報筋によると、撮影場所はブルジュ・ハリファ、メイデン競馬場、そしてカーアクションはシェイクザイード通りのデイラ地区とバールドバイ地区で行われたという噂だ。

 

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ドバイのロケでも特に驚くべきは、やはりトムクルーズ本人のスタントである。危険なスタントも自ら行う事で有名なトムだが、世界一の高さを誇るブルジュ・ハリファでも、やはり自らワイヤーを吊り下げて危険なスタントを実行した。

展望台「アット・ザ・トップ」から吊り下げられて、壁づたいに走るシーンが撮影された。従って、およそ地上120階前後でのスタントだったと言える。



↑ドバイでトムクルーズとM:I4監督にインタビュー

↑撮影の模様
 

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世界で最も高い位置(建造物上で)に上ったトムクルーズ。これも撮影中?
 

上の写真は、首長シェイク・ムハンマドがトムクルーズと会い、ファルコン狩りについて直々に説明をしている様子。撮影クルーが滞在中は、撮影の模様についてドバイ地元新聞紙でも毎日トップ記事で扱い、かなりのフィーバーぶりだったようだ。戦略的に世界のShow Bizを呼び込もうとしているドバイとしては、M:I4のロケは願ったりかなったりという所だったのだろう。

以下、関連リンクなど。

007新小説 CARTE BLANCHE

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とうとうあのジェームズボンドもドバイを舞台に活躍!2011年5月26日に発売予定の、作家ジェフリー・ディーヴァーによる007の新作は「CARTE BLANCHE」。作者のジェフリーが2010年にエミレーツ航空のイベントでドバイに訪れた際に、ドバイにすっかり惚れてしまい、次回作はドバイにすると決めたそうだ。発売日は007の原作者であるフレミングの誕生日にあわせて発売される。

2011年1月17日には、ドバイのインターコンチネンタル・ホテルで、CARTE BLANCHEの記念パーティが行われた。

ストーリーの詳細は明かされていないが、ドバイを舞台にどんなストーリーで興奮を与えてくれるのだろうか?もちろん、将来的な映画化も期待したいところだ。The Book Bond(英語)では、007新作についてより詳しく書かれています。

Paris Hilton's Dubai BFF

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パリスヒルトンが女性のベストフレンドを探す人気番組Paris Hilton's My New BFFのシリーズ4作目が、ドバイを舞台に撮影された。BFFはBest Friend Foreverの意。10人のUAE国籍の女性と、10人の他の国籍の女性(ドバイ在住)が参加者となり、BFFを目指してしのぎを削る。

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撮影は2009年6月に17日間に渡って行われたが、その後制作会社などの支払い・契約のトラブルが発生し、法廷で契約不履行について審議をしている模様。2011年中には放映がされる模様ではあるが、残念ながら2011年2月現在ではっきりした予定は発表されていない。お蔵入りになる事だけは回避して欲しいところだ。

ドバイ国際映画祭

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目指せ、中東のハリウッド!!という事で、鳴り物入りで2004年からスタートしたドバイ国際映画祭。主に中東、アジア、アフリカ地域の映画産業活性化を目指し創立された。毎年一回、年末に授賞式が行われている。インドやフランスなどの作品も多く出展されているが、日本映画では、2010年に村上春樹原作の「ノルウェイの森」が最優秀作曲賞に選ばれた。

中東地区で活躍する映画監督にとっては年に1度の大舞台となるが、海外の映画を引き込むにあたっては、そのテーマや内容・映像について、厳格なイスラム教文化への配慮も必要であり、ドバイの映画作業発展の一つの課題となるのではないだろうか。

オフィシャルサイト⇒http://www.dubaifilmfest.com/index.php/en/

[おまけ] ドバイ・メディア・シティ

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TECOM(The Dubai Free Zone For Technology, e-Commerce and Media)と呼ばれる、タックスフリーでビジネスが出来るエリアがあり、海外のテクノロジーやメディア企業が好条件で入居できる制度がある。大容量のインフラも用意し、労働者にはまとめてビザを発行するなど、とにかくこれ以上ない優遇措置を行い、海外からのメディア誘致を積極的に行っている。

ドバイ・メディア・シティもそのゾーン内にある一つのエリアで、84以上ものビルによって構成される。世界中の有名メディアやエンタメ系雑誌・新聞のメディアが既に入居しており、有名なところではロイターCNNBBCブルームバーグなどがオフィスを構えている。その数も現在は1300社以上となり、中東エリアのメディアのハブ機能として既に活発に動いている。

激変のドバイ

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漁村からオイルの国へ

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ドバイは国土の殆どが砂丘に覆われた砂漠の国で、そもそもは資源に乏しい国だった。そしてかつては、漁業と真珠の輸出を主な産業とした、アラブの小さな漁村に過ぎなかった。ところが1966年に海底油田を発見したことで、全ては激変したのである。産油が国の巨大な産業となり、国は予想外に潤うことになる。

ちなみにドバイのあるUAE(アラブ首長国連邦)は、ご存知のとおり国全体が石油資源に豊富で、GDPの約40%が石油と天然ガスで占められる。いかに産業そのものに乏しく、資源によって国の経済が支えられている事がわかる。ちなみに日本はUAEの最大の輸出先である。UAEの原油埋蔵量は世界5位、天然ガスの埋蔵量は世界の3.5%を占める。一人当たりのGDPは日本とほぼ同じで、平均所得は世界のトップクラスである。
 

ペルシャ湾の油田開発

さて、これだけオイルに恵まれたUAEだが、実際の産油量は殆どがアブダビ首長国に集中している。ドバイはアブダビに次ぐ面積と経済規模をもつが、石油資源はアブダビに比べればわずか10分の1程度で、さらに2015年頃に石油が枯渇するとも言われている。
そのために石油に依存した経済から脱却する事を国策として掲げ、1990年代から夢のような計画を次々と実現していった。

その結果、約40年前には一万人にも満たなかった村が、海底油田発見を機に発展を遂げ、さらには脱石油依存の政策で都市はさらに発展し、人口は既に220万人以上(ただし8割以上が外国人)、独立してから20年間でGDPの伸びは約30倍以上に達した。

砂漠の上に作られてゆく「夢の都市」

近い将来石油が無くなるから、石油に頼らない国を目指し、「革命」を始めたドバイ。

まずはUAEやドバイの「オイルの信用」を背景に、世界中から巨額の投資を集めた。

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そして、石油以外で国が成り立つためのシステムとして、まずは人々の移動のハブとなる巨大な空港を作り、さらに都市の中に物流・金融・観光センターとなる機能を造り上げ、莫大な投資を行っていった。近代都市が出来上がるほどの物資を海外から運ぶだけで気が遠くなるような作業だが、それを左の写真のようなドバイ行き巨大コンテナ船が数え切れないほど往復し支えている。

 政府は特に観光産業を活性化させるべく次々と政策を進め、「観光都市」としての様相を濃くしていった。

  • 徹底的なまでの観光都市化政策(世界記録だらけの街に高級リゾート、巨大モール、24時間免税店など)
  • 観光ビザ撤廃(35カ国以上がパスポートだけで60日間滞在できる)
  • 各種ワールドカップの誘致(競馬、サッカー、テニス、ゴルフ、マラソンなど)
  • フリーゾーンを次々と開設(要は、外資が自由に参入できるよう税制を優遇した)


このような急速な都市化が進むにあたり、想像を絶するような規模の建築ラッシュが起こる。これらの数え切れないほどのプロジェクトにはドバイ国民よりも多くの労働者を雇い人口の8割は外国人となるほど。そしてこの建築ラッシュで、一時ドバイには世界の3分の1のクレーンが集まっていると言われたのは有名な話。一度入国すれば、「この国は、なにかおかしい」と誰でも気づくほど、猛スピードの24時間突貫工事で都市が形成されてきている。(昼は猛暑なので、夜の工事はもともと意図的なもの)

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その結果、ドバイは1990年にはGDPにして石油部門が35%だったが、2004年以降はなんと6%未満に抑えるなど、驚愕の変化を遂げた。(2010年には石油依存率をゼロにする計画も) 石油以外の主な収益は、観光、貿易、法人税、企業収入(国営企業など)などである。ちなみにUAE全体のGDPでは、未だに3割以上が石油に依存している。
ちなみに財政で言うと、石油が閉める割合は35%である。これは、同じUAEのアブダビは財政の80%近くを石油・天然ガスに頼っている点を考えると、驚くほど石油依存からの脱却に成功したといえる。

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「ドバイ型開発」の真っ只中で、リーマンショックやそれに続く世界的な不況に直面するなどの大きな壁にも直面し、2009年11月、債務の返済に関わってドバイショックと呼ばれる信用不安を世界中に巻き起こした。資金の運用・開発のオペレーション面では今後も課題が残るが、UAE全体で取り組めば潤沢なオイルマネーで外部の力を借りずにカバーできる範囲の借金。今後はアブダビとの連携も課題となる。

 

dubai_international_airport.jpgのサムネール画像

一方、空港の利用客は1990年には年間500万だったのが、2000年にはあっと言う間に1250万人を超え、2008年には年間3000万人(成田空港とほぼ同じ利用者数)を超えるようになりました。2025年には年間一億人を超える空港キャパシティを準備する計画だそうで・・・。わずか埼玉県と変わらない面積の国ドバイに、これだけの利用客数を計画する事自体が、もう驚愕としか言えません。

このようにして、国を掲げて行った変革は、次々と信じられないような夢の都市を築いていった。例えば以下のようなプロジェクトたち。

  • 海の上にある、世界一の高さを誇った最高級ホテル
  • 人類史上最も高い建築物
  • 世界地図を模した人工島
  • 巨大な人工島をつくり海岸線を500キロ以上も延ばす
  • 気温50度でも滑れる屋内スキー場

ドバイに集まる世界一もご覧下さい

ギネスをことごとく塗り替える、世界一の記録に囲まれたドバイ。想像を絶する莫大な投資を次々と行い、世界中のデベロッパーに最新技術を入札させ、「世界一だらけ」の最先端未来都市へ変貌させてゆく。

冒頭でも述べたが、ドバイは砂漠の国。もともとビルどころか近代都市を築くのも困難なほどの場所で、夏は50度を越すことすらある。そんな植物や水に乏しかった土地が、いまや溢れるような水と緑に囲まれ、新鮮な世界中の肉・魚・野菜・フルーツが集まり、世界一の建物に囲まれた世界最先端の砂漠都市に変貌していった。

まるで楼蘭の現代版かのように砂漠に生まれた近代都市には、やはりロマンが埋もれている。

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リンク集

ドバイ政府

ウィキペディア・ドバイ(英語)

ウィキペディア・ドバイ(日本語)

ナキール(ドバイ政府系デベロッパー、主に人工島や都市設計)

エマール(ドバイ政府系不動産最大手、ブルジュ・ドバイなどを担当)


このページでは Burj Dubai Skyscraper / www.taipei-101.infoから同意のうえ画像を転載しています。
ブルジュがもっと面白くなるもあわせてご覧下さい

ブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)は、落成前はブルジュ・ドバイ(Burj Dubai)と呼ばれていた、現時点で人類史上最も高い建造物である。2010年1月4日に落成式を行った。その高さゆえに、ドバイタワーと呼ばれる事もある超・高層ビルだ。
 

バージュ・ドバイの高さ

地上160階高さ828mを誇り、中はホテル・高級マンション、そしてオフィスによって構成される。それまでの世界一の高さは台北101(509m)だったが、一気に300メートル以上も世界記録を超えてしまった
それまで世界記録だったビルの上に、東京タワーをまるごと乗せたと考えればわかりやすいですね。
 
2003年から建造が始まり、2010年1月に落成。1 - 37階は世界初のアルマーニホテルが、45 - 108階は1044戸の高級マンション、109階からはオフィスが占める。内装はジョルジオ・アルマーニが担当する。エレベーターも世界最速の秒速18mのものが設置される見通しである。 建物のデザインは、この地域に特有でイスラーム建築においても具象化されたという砂漠の花、ヒメノカリスをイメージしている。
 
建設費は1400億円とも言われている。これは、ダウンタウン・ブルジュ・ハリファの大型新興地区開発プロジェクトの総工費2兆4000億円の中核事業である。


現代のピラミッド ブルジュ・ハリファ

 
ギザのピラミッド 世界の七不思議にも数えられるエジプトのギザの大ピラミッドは、ピラミッド建築の頂点とされる。もともとの高さ146メートル、容積235万立法メートル、たった一つが2.5トンもの石材を約270万~280万個積み上げたと計算される。280個じゃないですよ、2,800,000個です。
 
このピラミッドは紀元前2600年頃に作られ、14世紀になるまでまさに約3000年間世界で一番の高さを誇る建築物だった。そして建設には毎日20万人が働き30年を要したといわれている。まさに当時の人類最高峰の技術で作った世界最大の建築物だった。王の墓と言われているピラミッドだが、一つの目的のために壮大なスケールで積み上げていった建造物は、まさに当時の人達のロマンであったと言えなくもない。
 
上空から見たブルジュ・ドバイ(バージュ・ドバイ) ちなみにクフ王の大ピラミッドについて、1978年に大林組が「現代の技術を用いるなら、ピラミッドをどのように建設するか」を研究する企画を実行した。それによれば建設費1250億円、工期5年、最盛期の従業者人数3500人という数字が弾き出された。(金額は1978年当時のもので、現在の貨幣価値ならその数倍になると考えられる)
 
ちなみにブルジュ・ハリファの総工費は1400億円と言われ、2009年8月時点で7500人の労働者が建設に従事している。ブルジュ・ハリファの建築は、まさにピラミッド建設以上のスケールで行われているのである。

現代の人類最先端の技術を世界中から集め、壮大なスケールで出来あがったブルジュ・ハリファは、まさに現代のピラミッドと呼ぶべきロマンを感じるのである。ただ、20万人が30年かかって作ったピラミッドと異なるのは、それと比べ劇的に少ない人員と時間・費用で、宇宙まで最も近い建造物を作り上げた、人類の驚愕のテクノロジーである。

建築中のブルジュドバイにTVクルーが潜入!(英語)

熾烈な「高さ世界一」の争い

現代は、高層ビルの世界記録争いの時代となった。それまでは台湾にある総合ビル「台北101」(509メートル)が世界一高いビルであったが、ブルジュドバイは2007年7月の建築中の時点で台北101を抜いて世界一となった。

今は、台北101の高さを超える500メートル以上のビルの計画が目白押しである。かつて30年近く世界一の高さを誇っていたニューヨークの世界貿易センタービルの跡地には、台北101の高さを超えるフリーダムタワー(541メートル)の完成が予定されているが、ブルジュドバイのため、世界一の座を経験する事はなかった。その他にもアジアを中心に、高さ500~700メートル程度のビル建築計画が進んでいる。日本のスカイツリーも634メートルと、ブルジュドバイが存在しなければ世界一を経験していた建物だったと言えるだろう。

また今は、高さ「1キロ」を越える建物の計画も存在し、クウェートでは1001メートル(2016年完成予定)、ドバイのアル・ブルジュは1,400メートル(計画凍結中)、そして地上1マイル(1.6キロ)となる、1600メートルの高さとなるビルがサウジアラビアで計画されている(詳細未定)。高さ1.6キロのビルは、単純に考えるとブルジュドバイのさらに2倍の高さという事で、想像を絶する世界である・・。
↓ブルジュドバイとその他の超高層ビルの高さ比較

ブルジュドバイと他の超高層ビル

ブルジュドバイがことごとく奪い去った世界一の記録

828メートルの高さと、160階を誇るブルジュ・ハリファは、「高さ」に関わる以下の世界一記録をことごとく奪い去った。

◆世界で最も高い高層ビル(それまでは台北101の509メートル)

◆世界で最も高い建造物(それまではKVLY-TV塔の628メートル)

◆世界で最も高い自立式建物(それまではカナダのCNタワー553m)

◆世界で最も高いエレベーターシステム

◆世界で最も早いエレベーター速度(秒速18メートル)

◆世界で最も階数の多いビル(それまではアメリカの旧シアーズ・タワーと世界貿易センタービルの110階)

◆世界で最も高い屋外展望台(124階)

◆世界で最も高所にあるスイミングプール(76階)

◆世界で最も高所にあるモスク(154階)

 

 


絶景!一般人は行けない、世界最高地点ブルジュ頂上からの風景

ブルジュ・ドバイのテクノロジー

ブルジュドバイ オフィシャルサイトより

ブルジュドバイのテクノロジー  ●一日に一万トンの氷を作る

ビルが最も冷水を必要とする時間帯は、一時間あたり10,000冷却トンを必要とする。これは、一日で一万トン(一千万キログラム)の氷を生成するエネルギーと同じである

●一日で約100万リットルの水を扱う
ブルジュ・ドバイの水道システムは、一日で94万リットルの水を扱う能力を持つ
 
●36万個の100W電球を同時に点灯できる
もっとも電力を必要とする時間には、36万個の100W電球を同時に点灯する電力が必要となる
 
●巨大プール20個分の水を空気中から集める
ビル内が冷却される事により、湿度の高い外気は凝結(気体から液体になる)するが、この空気中からとられた液体を集める仕組みがあり、一旦地下にあるタンクに貯められたあと、ビル周辺にある植物の為に利用される。こうして収集される水の量は、一年間で5600万リットルにも及ぶ。これはオリンピックサイズのプールの20個分に匹敵する。
 
●世界記録のエレベーター
一つのビルなのに、エレベーターはなんと56機もある。うち、二階建ての展望エレベーター(初めは三階建ての構想だったらしい)はそれぞれの階が21人乗りで、世界最長の移動距離を誇り、かつ世界最速(秒速18メートル)で移動するという記録を持つ。
 
●ゾウ10万頭分のコンクリート
建物(基礎を除く)で使われているコンクリートは、10万頭の像と同じ重さに匹敵する。または1600キロ続く歩道に使われるコンクリートの量と同じである。
 
●サッカー場17個分のガラスと鉄
壁に使われているガラスと鉄の量(ガラスが約8割)は、サッカー場17個分に使われる量と匹敵する。
 
●窓を清掃するのに4ヶ月かかる
窓の清掃システムが搭載されており、アームをたたんだ状態で15メートルの大きさである。ビル全ての清掃を行うには、3~4ヶ月の日時を要する。

動画リンク

落成記念の花火・光・噴水による豪華ショー(必見!)

「ブルジュドバイ」突端からの絶景

世界一を誇るUAE・ドバイの超高層ビルの中を取材

動画「ブルジュ・ドバイ」上空からの概観

 

ダウンタウン・ブルジュ・ドバイダウンタウン・ブルジュ・ドバイの完成予想図

リンクなど

建築はじまり当初からのブルジュドバイの写真が大量にあります。また写真だけでなく、ビルに関する多くのデータを見る事ができます。また、当サイトもここから多くの写真をお借りしました。またブルジュ・ドバイ前に世界一だったTaipei-101のサイトwww.taipei-101.infoも同じ方が運営されています。

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ドバイが世界から注目され始めてから、ずっとその象徴にもなっていたと言っても過言ではないブルジュ・アル・アラブ(Burj Al Arab / 「The Tower of Arabs」の意味)。ドバイといったらこのホテルのイメージが浮かぶ人も多いだろう。通称「7つ星」ホテルとも呼ばれる事で有名な、海の上に建てられた世界トップクラスの最高級ホテルである。発音的にはバージュ・アル・アラブが近い。またアラブタワーと呼ばれる事もある。 

管理人の旅行記では、このホテルのアフタヌーンティーの様子をリアルにレポート。

バージュ・アル・アラブのホテル詳細と予約

海上ホテルの美しい外観

 

ブルジュ・アル・アラブ

建設は人工島に2年ホテルに3年で合計5年もの時間がかけられ、1999年にオープンした。砂浜から280メートル離れた海上に人工島を作り、その上に立てられたので、まるで海の上にそびえたつかのように見える。
建設には250名のデザイナーが関わっている。アラビア船の帆の形状にデザインされているので、まさに海の上で帆をたなびかせる巨大な船のようだ。ただ、建物の影がリゾート海岸にかからない様な配慮がされている。
場所はジュメイラビーチホテルのすぐ側にあり、パームアイランドを眺められる位置にある。夜になるとホテル全体や橋までがライトアップされ、夜の景観の美しさも有名である。

 

ブルジュ・アル・アラブ外観

ホテルは人工島にあるので、中へ入るには橋を通らないといけない。また入場が規制されているので、宿泊者以外の場合は検問所(橋の前)で入場料を支払わないといけないが、入場料はレストランへ行くと充当される。ホテルのパーキングはバレットパーキングのみなので、車はホテルの入り口でボーイに預けます。

 

ブルジュアルアラブへリポート

ちなみにホテルの屋上にはヘリポートが突き出すように設置されており、空港からヘリコプター送迎のサービスも提供している。ヘリコプターで到着し、屋上でそのままチェックイン、という荒業も可能なのだ。(チャーター費用は約30万円とか。他にロールスロイスの送迎サービスもある)

ちなみにこのヘリポートはテニスコートにする事も出来る。地上300メートル以上の、むき出しのテニスコートでプレイするとどんな気分なんでしょうね?元プロテニスプレイヤーのアガシが取材でこのコートを訪問したのは有名(以下の動画参照)。

 

高さや構造

ホテル単体の建物としては世界最高の高さを誇り(321メートル)、ギネスブックにも登録されている。ホテルだけの建物なのにエッフェル塔よりも高いんですよ。東京タワーともほぼ同じ高さ。

にも関わらず 階数はたったの27階しかない

という、まったく意味のわからない話なのだが、これは全ての部屋がメゾネット式(2階構造)となっているためである。にしても、一フロアがどんだけ高いんだ、と突っ込みたいところです。 部屋数は202部屋。また全室スイートのため、一泊安くても15万円程度といわれる。

 

贅を尽くしたホテルの内部

ブルジュ・アル・アラブ内部の様子

建物にはいった矢先のロビーには、大きな石造りの噴水があり、その両脇には金色のエレベーターがある。エレベーターの横にはサンゴや色とりどりの熱帯魚を見る事ができる巨大な水槽が接しており、ちょっとした水族館の様相である。エレベーターをあがると、またそこには噴水が待っている。

またがあしらわれた巨大な柱の数々。このホテルで金色の部分は実際に本物の金が使われていると思って間違いない。他にも豪華絢爛できらびやかな色使いが特徴のインテリアである。

そしてこのホテルの見所の一つでもある巨大なアトリウム(吹き抜け)もここから見上げる事が出来る。このアトリウムは世界で最高の高さを誇り、そこに見える波打つような一つ一つのふくらみが客室である。

なおエントランスでは、アラビック・コーヒーと干し柿のようなナツメヤシ(デーツ)をサービスされる。

 

世界最高級の客室

ブルジュ・アル・アラブ部屋の様子

各フロア毎に担当のコンシェルジュがおり、24時間いつでも部屋の外で待機している。給仕係(バトラー)もインターフォンでいつでも呼ぶことができる。チェックインはなんと自分の部屋に設置されたパソコンで済ますことが出来る。チェックインした際は、無料のフルーツとワインが部屋でお出迎え。

全室の窓側は床から天井まで大きなガラスのパノラマオーシャンビューとなっているため、非常に明るい。一階がリビング、二階が寝室とバスルームになっており、大理石で出来た階段で繋がっている。階段付近にはシャンデリアも下がっている。室内もいたるところに金色が使われた内装となっている。42インチのフラットテレビも金色に包まれている徹底ぶり。このテレビのリモコンは、入り口ドアの開錠や電動カーテンの開閉も出来るようになっている。

希望すれば、オーガニックのシーツや毛布に交換したり、17種類の枕から自分の好みにあったものを選ぶことができる。ちなみに石鹸・シャンプー・リンス・香水・ローションが全てエルメス製。しかも香水は市販のものと同じサイズで、持ち帰り可能だとか。恐ろしい贅沢ぶりのアメニティ・・。

巨大水槽レストランや地上200メートルのバーレストラン

ブルジュアルアラブレストランのサムネール画像

いくつものレストランやラウンジがあるが、中でも人気があるのが海底水族館に囲まれたシーフードレストラン『アルマハラ』である。数百種類の魚や巨大なサメのいる大きな水槽を囲むように、シーフード料理を楽しむ事が出来る。水槽からの青い光とハープの音色が印象的なレストラン。予算はランチ1~2万円、ディナー2~3万円程度。店内は写真撮影禁止

そのほかにも、最上階の27階、海上200メートルの高さにあるレストラン地中海料理のアルムンタハ、そしてその隣にあるスカイ・ビュー・バーなども見逃せません。パームジュメイラやザ・ワールドを姿を堪能する事が出来ます。スカイビューバーのアフタヌーンティーは一人予算約1万円程度から。アルムンタハはビュッフェ形式で、生牡蠣、ロブスター、そしてキャビアやフォアグラも登場の豪華メニュー。金曜はビュッフェランチも提供しているとか。


バージュ・アル・アラブの詳細と写真をもっと見る

 

関連リンク

ウィキペディア「ブルジュ・アル・アラブ」

ブルジュ・アル・アラブ 公式ページ

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